こんにちは、天野です。令和7年の締めの師走も折り返しましたね、遅れていた冬も本番です。
さて先週、政府・与党は、市販薬と成分や効果が似る「OTC類似薬」に関し、日本維新の会が求めている保険適用からの除外ではなく、保険適用を維持した上で一部の追加負担を求める方針に。...先日の東海薬剤師学術大会で特別講演いただいた一橋大学・佐藤主光教授は「OTC類似薬への踏み込みは今回は小幅になるだろうが、逼迫する医療財政を考えれば今後も...」と仰っていました。
少し関連しますが、日本OTC医薬品協会は、5つの健康保険組合で通院歴がある花粉症患者にOTC薬を提供してセルフメディケーション行動変容の変化を調べた「実物送付プロジェクト」の報告レポートを公開。
◆送付OTC薬の認知率は70%強と高かった半面、処方薬と同一成分であることの理解度は30%に留まった。
◆忙しい世代・若い世代ほどOTC薬に対する受容度が大きかった。
◆信頼ある健保組合から情報は行動変容の動機になった。
■今日のテーマは『調剤薬局で物販・OTC相談販売が必要な理由!』
愛知県薬剤師会においても、協会けんぽ愛知が昨春実施された上記に似たセルフメディケーション推進事業に協力しました。私は開局部会長として対応しましたが、患者さんの行動変容はまだまだ限定的でした。
しかし、医療財政・保険財政の面で、こうした動きは今後増えてきますので、保険薬局においては処方箋対応だけでなく、OTC相談できること・販売できることが普通に求められますね。
★地域支援体制加算にOTC48薬効要件が加わり、約50%の薬局が48薬効を設置・備蓄しましたが、実際にOTC薬が少しずつでも売れている調剤薬局さんは物販にも取り組んでおられます。
★逆に言いますと、物販売上があり、普段から患者さんと物販がらみの会話がされている薬局さんではOTCの相談や販売もそれなりにあると言えます。
★処方箋総枚数がピークアウトしており、これからは、【調剤以外の売上】や【再来店対策】が必要。
寒い冬は、物販売上を伸ばすチャンスです!...患者さんも、入浴剤・温め関連品・ハンドケア・スキンケアに関心がとても高くなっています!
令和7年12月15日(第1304号)




