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今月のトピックス

令和2年10月1日付

  • 投稿日:2020年10月 1日

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こんにちは。シルバーウィークは全国的に天候にも恵まれ、「Go Toトラベル」も重なって本当に多くの人出で賑わいましたね。コロナ禍、そしてWithコロナに向き合って早や7ヶ月。冬に向かって、感染拡大に注意しながらも、何とか、社会経済活動との両立が確実に進んでいって欲しいものです。

 さて、ご存知の様に今月10~11日開催の第53回日本薬剤師会学術大会(札幌市)は新型コロナウイルスの感染リスク対策で現地参加とweb参加でのハイブリット開催となりました(私はweb参加します)。また、11月開催予定で弊社もブース出展予定でおりました日本薬局学会学術総会は中止になりました。思わぬことが次々と起こり、立ち止まりがちですが、Withコロナは短期決戦ではありません。「何もしない」「何も変えない」では危険ですので、自社・自店の営業形態をしっかり見つめ直す機会にしたいですね!

令和2年も残り3ヶ月。今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。

1つめは、『経営数値に表れた調剤専業の厳しさ』

★調剤薬局チェーン最大手のアインの第一四半期(5~7月)決算は、純利益が前年▲62%減の大幅減益。また、日本調剤は4~9月期の純利益予想を前年▲52%減と発表(主力の調剤事業が新型コロナでの受診控えや長期処方で大きく影響)。

★傘下にドラッグストア事業や製薬(ジェネリック)事業を持つ両社でもこの業績であることから、大手・中堅をはじめとする調剤専業チェーン、中小・個人の調剤薬局においてはそれ以上に経営が厳しいことが分かります。

★日本薬剤師会調査の保険薬局7月分速報値は、処方箋枚数▲13.6%減・技術料▲7.8%減・薬剤料▲4.9%減。

★「調剤だけに依存したビジネスモデルでは厳しくなる!」と指摘され続けてきたことが、このコロナ禍で鮮明に。

大打撃を受けている業界に比べれば、われわれ薬局・調剤薬局は恵まれていますが、かなりの高い確率で言えることは、

  ・この状態はあと1年近く続くこと。

  ・アフターコロナになっても、元の売上・処方箋枚数にまで戻ることは期待しない方がいいこと。

  ・この1年を何もせずに、ただ我慢しているだけでは先が開けないこと。

 2つめは、『会社経営は時代(環境)適応業』

◆先月23日のブログ(第861号)に書いたのですが、食材卸を経営している知人によりますと、「得意先の飲食店はまだかなり厳しい」。「そんな中でも、個人~数名客中心でリピーターがついているお店は強く、前年も少しだけのダウン」。「一方で、サラリーマン相手とか宴会中心のままのお店はかなり厳しく、冬場が見通せない」。

◆そして、「消費者の外食回数が減っているので、お店選びの目線がよりシビアになっている!」...と。

◆【会社経営は時代(環境)適応業だ!】という言葉がありますが、このコロナ禍は、まさにこの言葉を突き付けています。

国の医薬分業政策のもと、横並びでやってこられた調剤薬局業界。人口減少社会・調剤報酬改定などに対し、漠然とした不安・ちょっとした危機感があったとは言え、今回のコロナ禍が環境変化への適応を強く促しています。

 3つめは、『自店を利用してもらうキッカケ(入口)を複数作る』

★超高齢社会となり、10分商圏(徒歩10分・自転車10分・車で10分)と言われたものがwithコロナでさらに顕著になっています。そこで大切になるのは、自店を利用してもらうキッカケを作ること、キッカケを増やすこと。

★但し、やみくもに新しいこと・本業との補完関係がないことを、体力的にも財務的にも限度がある中小・個人店がやるべきではありません。基本原則は、本業と相乗効果があり、

1.お客さま・患者さま、そして地域住民の方が利用しやすいこと。

2.お客さま・患者さま、そして地域住民の方に喜ばれやすいこと。

3.そして、お店を利用する頻度が上がり、お一人当たりの利用額・購入額が上がること。

★隣のクリニックに行く時以外にも利用してもらう為に出来ることは何でしょうか(商品、サービス、楽しさ)?

★近くに住んでいたり働いていても、まだ自店を利用したことがない潜在客の方に入店してもらうには?

自店を利用してもらうキッカケ(入口)を複数にしていきましょう!

                               代表取締役 天 野 晃 治

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