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今月のトピックス

令和元年6月3日付

  • 投稿日:2019年6月 3日

6月.pngのサムネイル画像こんにちは。5月後半は、全国各地で早くも「真夏日」「猛暑日」でしたね。カラッとした暑さではありますが、体がまだ暑さに慣れていませんので、しっかり体調管理して、暑さ対策や睡眠不足に注意したいですね。

 先月、新幹線の中で偶然、狭間研至先生に久しぶりにお会いし、20~30分ほどお話ししました。

1.4月2日付けの「調剤業務のあり方について」をどう受け止めるのか?

2.これからの薬局薬剤師は、調剤室の外に出て、どう患者さんと向き合っていくべきなのか?

3.これから競合が増すドラッグストアの調剤併設店との違いをどう打ち出していくのか?

薬局薬剤師を巡る環境変化は確実に進み始めています。3年後・5年後を見据えて一つ一つ対処していきましょう!

今月も『モノでなく、お客さん目線で考える!』という視点から3つシェアしたいと思います。

1つめは、厚労省薬事企画官・安川孝志氏の講演「薬剤師に求められること」より

★「2025年問題」、その先の「2040年問題」対応において、薬剤師や薬局がこれから地域にどう関わっていくかが大事。

★健康サポート薬局を制度化したのは、「患者のための薬局ビジョン」に掲げたかかりつけ薬剤師・薬局に加え、健康づくりへの関与も薬局の大きな役割であると考えられたから。

★薬局は本来、地域の健康づくりを広くカバーし得る立場にあり、過去には健康面で心配事があれば気軽に相談していた時期があったが、医薬分業の進展に伴って調剤にシフトし、健康相談や健康づくりの業務を手放してしまった。

★一般用医薬品についても、10品目未満しか置いていない薬局が4割近くもあり、OTC薬の提供をいかに進めていくか。

★薬剤師に求められるのは薬の知識だけでなく、医療人としての責任感と覚悟。それがなければ、多職種連携で信頼されない。OTCや健康相談にも対応できる幅広い知識とコミュニケーション能力を備える努力を期待したい。

 2つめは、「地域住民に何を発信するのか?」

◆日本経済新聞に、出版不況にあって、大型書店やネット通販に押されながらも、創業70年を迎えた個人書店「隆祥館書店(大阪市)」の記事が掲載。

◆負けない魅力作りをしている二村知子店長さんいわく...

 ・小さな本屋だからこそ、何かやらなあかん!...2011年に作家と読者をつなぐ座談会を始め、これまでに200回以上開催して、恒例行事となった。

 ・5~10分お客さんと話せば、その人が好きそうな本が分かる。

 ・「リアル店舗(実店舗)の強みを生かさなければ、埋もれてしまう!」という危機感。

 ・「書店は、地域の文化発信地である!」...という熱い思い。

こうした視点に立った時、これからのコミュニティ(地域に根づいた)薬局は、何に取り組み、発信いくべきでしょうか?

 3つめは、「楽しさを提供する!」

★先日、飲食店・美容院向けコンサルタントの方が言っておられましたが、お客さんに自分のお店を選んでもらうのに大切なのは【専門性】【得意分野】。...これは実績や口コミによっても認知されますので、われわれは知らず知らずのうちに「○○のことだったら、△△屋さん」という感覚を持っています。

★一方で、それと同じぐらい大切なのは、【居心地の良さ】【楽しさ】。...これがないと、せっかく一度来店してもらえても、何回も繰り返して行く理由が乏しく、どこか他に良いお店が出来たら、そちらに行ってしまいます。

★超高齢者社会、そして情報過多時代となり、「多様性の時代」「個の時代」は、【個人店の時代】とも言われますが、上記2つが両立してこそ、大型店・チェーン店に飲み込まれずに堅実にやっていける。

そういった面では、この20~30年にわたって医薬分業の国策のもと、他業界が羡む横並びの成長をしてきた調剤薬局においては、目の前の患者さんへの対応にはもちろん気を配ってきたとはいえ、【自店の差別化】【楽しさの提供】ということはあまり考えずに経営してこられた...という指摘は当たっていると思います。

先月新発売しました特別な青汁【バーリィグリーン】でも、すぐに追加注文の薬局さまでは「試飲したら良かった」「自分用にも欲しい」「患者さんからイイ青汁が欲しいと言われていた」とコメント頂いてます。

代表取締役 天 野 晃 治

                               

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